インターネットやLANなどのIPネットワークに接続されたコンピュータなど1台1台に割り振られる識別番号のことです。 簡単に言えば、IPアドレスはIPネットワーク上の住所または電話番号のようなもので、今このページを見ているあなたのパソコンにも番号が振られています。

通常、パソコンやルータなどをインターネットに接続すると、ISP（プロバイダ） に割り振られている グローバルIPアドレスの中の1つがパソコンなどに割り当てられます。 インターネット上ではこの数値に重複があってはならないため、IPアドレスの割り当てなどの管理は各国のNIC(ネットワークインフォメーションセンター)が行っています。 日本においては、JPNIC が管理を行っています。

IPアドレスは４つの番号をドット( . )で区切って表され、1つの番号は0～255のいずれかとなります。例えば、「192.168 .6.11」などです。 インターネットに接続されているコンピュータにはそれぞれ違ったIPアドレスが割り振られており、世界で唯一の番号となります。これをグローバルIPアドレスと呼びます。

しかし、グローバルIPアドレスは43億個しか存在せず、全てのコンピュータにグローバルIPアドレスを割り振るのは、現実的にとても困難です。 たまにしかインターネットに接続しないコンピューターにまでグローバルIPアドレスを割り振っていたら、IPアドレスは枯渇してしまいます。 そこで、直接インターネットに接続しないコンピュータ（LAN上のパソコンなど）のために、自由に使うことができるIPアドレスが割り当てられています。 このIPアドレスをグローバルIPアドレスと区別して、プライベートIPアドレスまたはローカルIPアドレスと呼びます。 プライベートIPアドレスは、主に会社や家庭のLAN内（イーサネット）で使われます。

この2種類のIPアドレスを日常の例を挙げて説明します。「東京都渋谷区太田123マンション異人館 203号室」という住所があるとします。 「東京都渋谷区太田123 マンション異人館」という住所は世界に1つしかありません。これがグローバルIPアドレスということになります。 マンション内の「203号室」という住所はマンションが異なればいくらでも存在します。これがプライベートIPアドレスということになります。